日本医薬品添加剤協会 |
和名 リン酸 英文名 Phosphoric acid CAS 7664-38-2 (link to ChemIDplus) 別名 収載公定書 薬添規(JPE2018), 食添(JSFA-IX) USP/NF(27/22) EP(4) 用途 安定(化)剤,滑沢剤,緩衝剤,懸濁(化)剤,等張化剤,保存剤, pH 調節剤,溶解剤,溶解補助剤 ■JECFAの評価 (link to JECFA) MTDI(1日許容量)は「70mg/kg/日(リンとして)」と評価されている。1) (1982年) ■単回投与毒性(link to ChemIDplus) ■反復投与毒性 (link to TOXLINE) ラット リン酸塩含有食をラットに短期間与えた試験が多数報告されている。1) (House and Hogan, 1955; Maynard et al., 1957; Selye and Bois, 1956; MacKay and Oliver, 1935; Behrens and Seelkopf, 1932; McFarlane, 1941; van Esch et al., 1957; Sanderson, 1959) リン酸ナトリウム8%含有食を成熟雄ラットに7ヶ月間与えた試験において、上皮小体、腎臓及び骨に病理学的変化が認められている。1) (Saxton and Ellis, 1941) ■遺伝毒性 (link to CCRIS), (link to GENE-TOX) ■がん原性 該当文献なし ■生殖発生毒性 (link to DART) ラット リン酸0、0.4又は0.75%含有食を3世代(90週間)に渡りラットに投与した。成長及び繁殖に異常は認められなかった。血液像及び病理学的検査に異常は見られず、アシドーシス及びカルシウム代謝異常も認められなかった。リン酸投与群では歯の磨耗が対照群より若干顕著であった。1) (Lang, 1959) ■局所刺激性 該当文献なし ■その他の毒性 該当文献なし ■ヒトにおける知見 (link to HSDB) 学生15名を用いたリン酸2000-4000mg含有果汁の10日間飲用試験、男性2名を用いたリン酸3900mgの14日間摂取試験において、尿組成に代謝異常を示唆する変化は見られなかった(Laurens, 1953)。長期投与試験において、リン酸一ナトリウム5-7000mg (リン1000-1500mgに相当)摂取による有害作用も認められず(Lang, 1959)、リン酸−ナトリウムニ水和物6000mgに対する認容性は良好であった。1) (Laurens, 1953) ■引用文献 1) WHO Food Additive No.48A Phosphoric Acid. 2001 (link to WHO DB) |メニューへ| |
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