日本医薬品添加剤協会 |
和名 マルトース水和物 英文名 Maltose CAS 6363-53-7 (link to ChemIDplus), (link to JAN DB), (link to JANe DB) 69-79-4(無水物) (link to ChemIDplus) 別名 収載公定書 局方(JP17) 外原規(2006) 用途 安定(化)剤,甘味剤,矯味剤,賦形剤 ■単回投与毒性:無水物 (link to ChemIDplus) ■反復投与毒性:無水物 (link to TOXLINE) ■遺伝毒性 ■がん原性 ■生殖発生毒性:無水物 (link to DART) ■局所刺激性 ■その他の毒性 ■ヒトにおける知見 28歳男性、ジブカインによる脊椎麻酔施行下、両側鼡径ヘルニア根治手術を施行。手術終了時、マルトース5%含有酢酸ナトリウム溶液静脈内投与直後に全身紅潮及び循環虚脱が発現。エフェドリン32mg及びメチルプレドニゾロン250mgをリンガー溶液1000mlを点滴静注投与した。皮膚試験は、マルトース溶液に陽性を示した。臨床症状及び皮膚試験により、本症例はマルトースに対するアナフィラキシー反応であることが示唆された。1) (Enokibori M,et al., 1998) 43歳腎不全のある女性、血小板減少症の治療のため1g/kgの免疫グロブリン10%マルトース溶液(Gamimune-N)を静脈内投与中にマルトースの副作用により急性低ナトリウム血症が発現した。患者は4回、免疫グロブリンの静脈内投与を受け、それぞれの投与中に低ナトリウム血症が発現した。血中マルトース及びナトリウム濃度を治療中に測定した。マルトースの代謝産物は、血中ナトリウム濃度を増加させ影響を与える可能性がある。2) ( Palevsky PM et al., 1993) ■引用文献 1) Enokibori M,et al.; Can J Anaesth. 45(1):52-5 (1998) 2) Palevsky PM et al.; Ann. Intern. Med.; 118: 526-528 (1993) |メニューへ| |
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