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和名 グルコン酸カルシウム 英文名 Calcium Gluconate CAS 299-28-5 (link to ChemIDplus), (link to JAN DB), (link to JANe DB) 別名 収載公定書 局方(JP17),食添(JSFA-IX), USP/NF(27/22) EP(4) 用途 安定(化)剤,緩衝剤,賦形剤 ■JECFAの評価 (link to JECFA) ADI(1日許容摂取量)は「特定しない」と評価されている。1) (1998年) ■単回投与毒性 (link to ChemIDplus)
■反復投与毒性 (link to TOXLINE) ラット グルコン酸カルシウムの反復投与試験についてSmith (1940)の報告があり、Select Committee on GRAS Substances (1975)の報告に要約されている。1群10匹のラット(体重200g)にグルコン酸カルシウム(0.4g/kgカルシウム含有)懸濁液を経口投与し、70日間反復投与試験を実施した。被験物質投与群に2例の死亡が認められたが、心臓、腎臓及び肝臓の病理組織学的検査に異常は観察されなかった1)。 ■遺伝毒性 (link to CCRIS) ■がん原性 該当文献なし ■生殖発生毒性 (link to DART) ■局所刺激性 該当文献なし ■その他の毒性 該当文献なし ■ヒトにおける知見 (link to HSDB) 低カルシウム血症治療の目的で早産児45名にグルコン酸カルシウム5%液を頭皮の静脈内に5mg/Hの速度で、15日間投与した。投与期間終了48時間以内に4例の頭皮に限局性壊死が認められた1) (Weiss et al., 1975)。 血清カルシウム低値又は正常低値を示す患者にグルコン酸カルシウム20mg/kgあるいは塩化カルシウム7mg/kgを投与した結果、房室解離、心係数低下の増強及び血圧低下が認められた。治療目的であっても、カルシウム投与は重篤な合併症を誘発する可能性がある2) (Carlon et al., 1978)。 ■参考文献 OECD database (link to SIDS) 1) WHO Food Additive No.42 Calcium Gluconate 1981 (accessed ; Sept. 2004) (link to WHO DB) 2) Carlon GC, Howland WS, Goldiner PL, Kahn RC, Bertoni G, Turnbull AD. Adverse effects of calcium administration. Report of two cases. Arch Surg. 1978 Jul;113(7):882-5. |メニューへ| |
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