日本医薬品添加剤協会
Safety Data
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和名 グアーガム
英文名 Guar Gum

CAS 9000-30-0 (link to ChemIDplus)
別名 グァーフラワー、グァルガム、Guar FlourGum Cyamopsis 
収載公定書  薬添規(JPE2018) 食添(JSFA-IX) ,外原規(2006) USP/NF(28/23)
用途 結合剤,乳化剤,崩壊剤 
粘着剤


GRAS (184.1339 Guar Gum)

JECFAの評価 (link to JECFA)
ADIは「特性せず」と評価されている。(8回会議、1975)


単回投与毒性 (link to ChemIDplus)


反復投与毒性 (link to TOXLINE)
ニワトリ
ニワトリを用いた21日間反復投与試験
1
20匹の1日齢のニワトリにグアーガム2%含有食を与え、21日間反復投与試験を実施した。体重増加抑制、窒素出納及び脂肪吸収の減少が認められた。グアーガムを含有した高蛋白食(30%)の給餌条件下で、膵臓重量の有意な増加が認められた。1) (Kratzer et al., 1967)

ラット
ラットを用いた2日間反復投与試験
18
匹のラットにグアーガムを含むココアバター30%含有食を2日間反復投与した結果、有害作用は認められなかった。1) (Krantz et al., 1948)

ラットを用いた7日間反復投与試験
ラットにグアーガム27%含有食を与え、7日間反復投与した。10匹中7匹が死亡し、腸閉塞が死因と考えられた。1) (Anonymous, 1964)

ラットを用いた21日間反復投与試験
15
匹の雄ラットにグアーガム0.5%含有食と種種の量の水を与え、21日間反復投与試験を実施した。多く水を与えた群に体重増加率及び蛋白効率の上昇が認められた。1) (Keane et al., 1962)

ラットを用いた90日間反復投与試験
1
群雌雄各10匹のラットにグアーガム012又は5%含有食を与え、90日間反復投与試験を実施した。体重増加抑制、盲腸及び甲状腺の相対重量増加が2及び5%群に、BUNの軽度上昇が5%群に認められた。一般行動、生存率、血液、尿、血清酵素、血糖、病理解剖及び病理組織の各検査に被験物質に起因する異常は認められなかった。1) (Til et al., 1974)

ラットを用いた91日間反復投与試験
5
匹の雄ラットにグアーガム0又は6%含有食を与え、91日間反復投与試験を実施した。体重及び飼料効率に群間の差は認められなかった。1) (Booth et al., 1963)

イヌ
イヌを用いた30週間反復投与試験
1
群雌雄各5匹のビーグル犬にグアーガム及びカロブビーンガムの混合物質(混合比率不明) 015又は10%を混餌投与し、30週間反復投与試験を実施した。10%群に腸の運動亢進、軟便の排泄量増加及び消化率の低下が認められた。血液、尿、病理解剖、病理組織の各検査及び眼科的検査に異常は認められなかった。1) (Cox et al., 1974)

サル
サルを用いた24ヶ月間反復投与試験
2
匹のサルにグアーガム1gを反復投与した。一般状態、体重、血液の各検査に異常は観察されなかった。1匹が16ヶ月後に死亡したが、他のサルは24ヵ月後に殺処分された。病理解剖及び病理組織所見に異常は認められなかった。1) (Krantz, 1948)


遺伝毒性 (link to CCRIS),  (link to GENE-TOX)
該当文献なし


がん原性 (link to CCRIS)
ラット
ラットを用いた24ヶ月間反復投与試験
グアーガム0又は5%含有食を与えた他の試験から1群雄7匹、雌8匹のラットを除外し、同じ投与量のグアーガムを24ヶ月間継続して投与した。被験物質投与群では121819 22 ヶ月後に各1例が死亡した。対照群では24ヵ月後に3例が生存していた。両群の体重推移は同様で、肝臓、腎臓、脾臓、腸及び骨髄の病理組織所見に異常は認められなかった。


生殖発生毒性 (link to DART)
マウス、ラット、ハムスターを用いて生殖試験を実施した。マウスでは170 又は800mg /kgを投与した結果、高用量群の29匹中6匹に母獣死亡が観察されたが催奇形作用は認められなかった。ラットでは最高900mg/kg、ハムスターでは最高600mg/kg投与したが、催奇形作用は認められなかった。1) (Anonymous, 1972)


局所刺激性
該当文献なし


その他の毒性
該当文献なし


ヒトにおける知見 (link to HSDB)
5人の被験者にカプセルに封入したグアーガム1g10日間投与したが、明確な影響は認められなかった。1)  (Krantz, 1947)


この資料の一部は食品・医薬品共用添加物の安全性研究の成果を引用した.

引用文献
1)
 WHO Food Additive No. 8 Guar Gum. 1975  (link to WHO DB)

 


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