日本医薬品添加剤協会 |
和名 ヒドロキシプロピルスターチ 英文名 Hydroxypropyl Starch CAS 9049-76-7 (link to ChemIDplus) 別名 収載公定書 食添(JSFA-IX) ,薬添規(JPE2018),外原規(2006) 用途 結合剤,賦形剤,分散剤,崩壊剤,崩壊補助剤 ■JECFAの評価 (link to JECFA) (1973年,第17回)(Distarch Phosphate) ヒトのADI(1日摂取許容量)制限しない 1) ■単回投与毒性(Propylene chlorohydrin)
■反復投与毒性 (link to TOXLINE) ラット(雌雄10匹/群)を高度に加工したデンプン(25%プロピレンオキサイド)及び非加工デンプンをそれぞれ0、2、5、10及び25%混ぜた飼料で90日間飼育したところ、ラットに全身的な毒性は見られなかった。また、いずれの投与量においても、生存率、尿分析及び血液像に異常は見られなかった。最高投与量において、食料利用率の低下を伴い、且つこれに見合う摂餌量の増加を伴わない、軽度の成長抑制が見られた。更に、25%投与群において中程度の下痢が観察されたが、他の群では見られなかった。剖検時において、肝臓、腎臓、脾臓、生殖組織、心臓及び脳の重量にも異常は見られなかった。また、主要臓器の肉眼的及び病理学的所見においても、高度加工デンプンの影響によるとみられる異常は見られなかった。Kay & Calandra, 19611) ラット(雌雄10匹/群)を軽度に加工したデンプン(5%プロピレンオキサイド)をそれぞれ0、5、15及び45%混ぜた飼料で90日間飼育したところ、12週目における血液像には異常が見られなかった。ラットの体重も対照群と比較して有意な差は見られなかったが、投与群の雄に定常的な低体重が認められた。摂餌効率はすべての群で差は見られなかったが、盲腸の肥大が45%投与群で見られ、15%投与群ではわずかに観察された。被検物質による主要臓器の異常な病理学的所見は認められず、盲腸の肥大は筋層の炎症や変化によるものでないことが判明した。Feron et al., 19671) 雄ラットにヒドロキシプロピルスターチ(種々の置換度)を与えて、盲腸のサイズと内容物の変化を観察した。相対的な盲腸の重量(内容物が空又は詰まった)及び下痢の程度は、ゲル化ポテトデンプンを与えた対照群と比較すると、餌料中のヒドロキシプロピルスターチの濃度に比例して増大した。また、盲腸の重量はデンプンの置換度に応じても増大した。肥大した盲腸は、ヒドロキシプロピルスターチをゲル化ポテトスターチに置き換えると、4週間以内に正常なサイズに戻った。Leegwater et al., 19741) 以下については該当文献なし ■遺伝毒性 ■がん原性 ■生殖発生毒性 ■局所刺激性 ■その他の毒性 ■ヒトにおける知見 ■この資料の一部は食品・医薬品共用添加物の安全性研究の成果を引用した. ■引用文献 1) WHO Food Additive Series No.17 Hydroxypropyl Starch (link to WHO DB) 2) WHO Food Additive Series No.5 Hydroxypropyl Starch (link to WHO DB) 3) FAO Nutrition Meetings Report Series 46a Hydroxypropyl Starch (link to WHO DB) |メニューへ| |
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