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和名 イソステアリルアルコール 英文名 Isostearyl Alcohol CAS 27458-93-1 (link to ChemIDplus) 別名 収載公定書 薬添規(JPE2018) 外原規(2006) 用途 溶解剤 ■単回投与毒性
■反復投与毒性 (link to TOXLINE) 以下については該当文献なし ■遺伝毒性 ■がん原性 ■生殖発生毒性 ■局所刺激性 皮膚刺激性試験 雌性アルビノウサギ9例の剃毛背部に 25.0%イソステアリルアルコール含有口紅製品0.1mlを24時間閉塞パッチ法にて適用し、皮膚刺激性試験を実施した。結果はわずかに認められる程度の紅斑7例、軽度紅斑1例、紅斑なし1例で、刺激指数= 0.50であった。1) (CTFA, 1978) 同プロトコールにおける25.0%イソステアリルアルコール含有口紅製品の皮膚刺激性試験では、わずかに認められる程度の紅斑6例、軽度紅斑3例を認めた。1) (CTFA, 1978) 同プロトコールにおける27.0%イソステアリルアルコール含有口紅製品の皮膚刺激性試験では、わずかに認められる程度の紅斑7例、軽度紅斑1例 、紅斑なし1例を認めた。1) (CTFA, 1978) ニュージーランド系白色ウサギ6例(雌雄各3)の背部に 5.0%イソステアリルアルコール含有スプレー式制汗剤0.5mlを24時間閉塞パッチ適用ドレーズ法にて適用し、皮膚刺激性試験を実施した。製品は皮膚軽度刺激性と結論された。1) (CTFA, 1976) 眼刺激性試験 雌雄ニュージーランド系アルビノウサギ6例の眼に27.0%イソステアリルアルコール含有口紅製品0.1mlを適用し、7日後までドレーズスコア(0-110)を評価した。第1日は平均スコア5であったが、第4日で眼刺激症状は消失し、製品は軽度刺激性と考えられた。1) (CTFA, 1978) 同プロトコールにおける25.0%イソステアリルアルコール含有口紅2製品の眼刺激性試験2事例では、第1日に平均スコア2と1、第3日で眼刺激症状は消失し、2製品は最小刺激性と考えられた。1) (CTFA, 1978) 雌雄ニュージーランド系アルビノウサギ5例の片眼に10.0%イソステアリルアルコール含有スプレー式制汗剤を6インチの距離から1秒スプレーし、7日後までドレーズスコア(0-110)を評価した。1時間後で角膜刺激性スコア5(1例)、結膜刺激性スコア10-12(5例)、虹彩刺激性スコア5(4例)であったが、4日後に症状は全て消失した。1)(CTFA, 1976) 上記同様の方法にて、雌雄アルビノウサギ6例の眼に5.0%イソステアリルアルコール含有スプレー式制汗剤0.1mlを適用し、14日後までドレーズスコアを評価した。第1日では角膜刺激性が認められ(平均スコア6.7)、第14日(平均スコア2.5)まで持続した。虹彩刺激性は1時間で認められた(平均スコア0.8)が、23時間後では消失した。結膜刺激性も1時間で認められたが、第14日では消失した。この製品は中等度眼刺激性と結論された。1) (CTFA, 1976) ■その他の毒性 皮膚感作性試験 アルビノモルモット(Hartley系、300-350g)を用いた皮膚感作性試験をMagnusson-KligmanのMaximization 法に準じて行った。5.0%イソステアリルアルコール0.05ml含有のプロピレングリコールおよび5.0%イソステアリルアルコール含有完全フロイントアジュバントの50.0%溶解液をそれぞれ20例のモルモットの上背剃毛部に皮内投与し、48時間閉塞パッチ法を適用した(誘導期間)。用量設定期間、100.0%イソステアリルアルコールを誘発部位に適用する補助期間を経た後、5.0%イソステアリルアルコール含有ワセリン0.5mlを閉塞パッチ法にて24時間側腹部に適用するチャレンジを行った。24-48時間後の紅斑を1-5の評点で評価し、いずれの例にも感作性を認めなかった。1) (CTFA, 1979) 同様のプロトコルによる他の試験においても、同じ結果が報告されている。1) (CTFA, 1979) アルビノモルモット10例(体重約300g)を用いた感作試験を行った。5.0%イソステアリルアルコールの制汗スプレー剤4%エタノール溶液(イソステアリルアルコール有効濃度0.2%)0.1mlを半閉塞法により、各モルモット背部の剃毛部および剃毛擦過部の2箇所に1日1回9日間適用した。2週間後にチャレンジし、24-48時間後のそれぞれの部位の刺激性を評価した結果、いずれの例にも感作性を認めなかった。1) (CTFA, 1979) ■ヒトにおける知見 19名の男女被験者(18-65才)で25.0%イソステアリルアルコール含有ワセリンを用いて皮膚刺激性を試験した。本被検物質0.1mlを前腕部に適用し、24または48時間後に除去し(パッチ適用についての記載なし)、反応をスコア化(0.5-4.0)した結果、いずれの例にも皮膚刺激性は認められなかった(刺激性指数=0.05)。1) (CTFA, 1978) 上記同プロトコールにて25.0、27.0、28.0%イソステアリルアルコール含有口紅3製品が試験されたが、皮膚刺激性は認められなかった。1) (CTFA, 1978) フィリップスらの方法により11名の被験者(21-60才)背部に5.0%イソステアリルアルコール含有制汗剤0.4mlを閉塞パッチ適用し、24時間後除去した。除去30分後適用部をスコア化し、同部位に新しいパッチを適用した。この操作を21日間反復して行い、21日累積スコア49.60(スケール0-60)を得て、重度皮膚刺激性と分類した。1) (CTFA, 1976) 12名の男性被験者(21-60才以上)で25%イソステアリルアルコール含有95.0%イソプロピルアルコール0.5ml浸漬パッチを用いて皮膚刺激性と感作性を試験した。パッチは上腕に適用し、24時間放置して同部位に再適用することを9日間反復した(誘導期間)。この後2週間目に同部位にチャレンジし、反応をスコア化した。誘導期間に3例でわずかな紅斑を認めたが、チャレンジによる感作性は認められなかった。1) (CLINTEST,INC. 1967) 148名の男女被験者(21-60才)で5.0%イソステアリルアルコール含有スプレー式制汗剤(通常の10倍量の香料含有)の0.4ml閉塞パッチを用いて感作性を試験した。パッチは上腕適用、24時間放置してスコア評価後次のパッチを適用した。本誘導は3日/週・3週間行い、1回目および9回目のパッチ適用でそれぞれ27、63例が軽度紅斑〜紅班、浮腫、丘疹を示した。チャレンジおよび再チャレンジを同部位および近接部で行ったところ、65-83例が軽度紅班から高度反応を示した。過剰量の香料が感作を惹起したと結論した。1)(CTFA, 1976) 同一プロトコ−ルにて5.0%イソステアリルアルコール含有スプレー式制汗剤およびその成分の感作性を148名の男女被験者で試験した。再チャレンジは制汗剤あるいはその特定成分不含の検体および5.0%イソステアリルアルコールにて行った。感作性を4例(制汗剤)、2例(香料を含まない制汗剤)、1例(香料またはイソステアリルアルコールを含まない制汗剤)、4例(5.0%イソステアリルアルコール)に認め、最も高度の反応はイソステアリルアルコールを含んでいる場合に認められた。制汗剤の感作性はイソステアリルアルコール含量によるものではないかと考えられた。1) (CTFA, 1977) 148名の健康男女被験者で5%イソステアリルアルコール含有スプレー式制汗剤(通常より高濃度の香料含有)の閉塞パッチを用いてドレーズ累積刺激・感作試験にて感作性を3週間(3回/週)試験した。反応例10例について2ヵ月後製品で再チャレンジを行った結果6例が陽性を示した。6例中4例に再チャレンジ6週後に5%イソステアリルアルコール(溶媒エタノール)で再々チャレンジを行った結果全例で感作性を示した。また、別の60名の健康男女被験者に対して同一プロトコールで同制汗剤の閉塞パッチを用いて標準ドレーズ法にて感作性試験を実施した。反応例5例に対して5%イソステアリルアルコール(溶媒エタノール)を再チャレンジし、1例で感作性が認められた。2) (Aust et al., 1980) ■引用文献 1) J. Am. Coll. Toxicol. 1988; 7: 359-413 (link to the Journal) 2) Contact Dermatitis 1980; 6: 269-271 (link to PubMed) ■Abbreviation ChemIDplus; ChemIDplus DB in TOXNET, CCRIS;Chemical Carcinogenesis Research Information System , DART; Developmental Toxicology Literature |メニューへ| |
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