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和名 アルファチオグリセリン 英文名 α-Thioglycerol CAS 96-27-5 (link to ChemIDplus) 別名 α-チオグリセリン、1-チグリセロール、thioglycerin 収載公定書 薬添規(JPE2018) USP/NF(27/22, Monothioglycerol) 用途 抗酸化剤 ■単回投与毒性 (link to ChemIDplus) ■反復投与毒性 (link to TOXLINE) ■遺伝毒性 ■がん原性 ■生殖発生毒性 (link to DART) ■局所刺激性 ■その他の毒性 免疫に対する作用 各種生物材料の表面成分に対する免疫反応を動物移植モデルを使って検討した。直径1.2cmのPETディスクを金コーティングし無菌化したうえで、種々のチオール基関連化合物を金表面に修飾した。このディスクをマウス(雄、Swiss-Webster)腹腔内に移植し、18時間後に取り出した。メルカプトグリセロールあるいはメルカプトエタノールに由来する表面成分は好中球接着・単球/マクロファージ接着の蓄積など、強い免疫反応を誘発した。一方で、システイン使用の表面剤やグルタチオン修飾や金インプラントでは、わずかな免疫反応しか起きなかった。メルカプトグリセロール使用の表面剤への炎症細胞の蓄積は、あらかじめ補体を枯渇させたマウスではおきなかったことから、補体活性によることが明らかとなった。以上、表面剤に使用する成分によって補体が活性化され、免疫反応を引き起こすことが示唆された。1) (Liu, 1998) ■ヒトにおける知見 (link to HSDB) ■引用文献 1) J. Biomed. Mater. Res. 1998; 4: 333-340 (link to PubMed) ■Abbreviation ChemIDplus; ChemIDplus DB in TOXNET, CCRIS;Chemical Carcinogenesis Research Information System , DART; Developmental Toxicology Literature |メニューへ| |
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