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和名 アプロチニン液 英文名 Aprotinin CAS 9087-70-1 (link to ChemIDplus) 別名 収載公定書 JP(15) USP/NF(29/24) EP(5) 用途 安定(化)剤 ■単回投与毒性 (link to ChemIDplus) ■反復投与毒性 (link to TOXLINE) ■生殖発生毒性 (link to DART) 以下については該当文献なし ■遺伝毒性 ■がん原性 ■局所刺激性 ■その他の毒性 ■ヒトにおける知見 (link to HSDB) 止血用組織接着剤が臨床導入されて以来、その安全性に関心が持たれている。最もよく利用されているものは蛋白分解阻害剤アプロチニンであり、このものはフィブリン塊を安定化させる。アプロチニンには抗原性がある。一般的なアレルギー反応を呈する患者で外科手術後の?管を閉じるために注射したフィブリンシーラント(アプロチニン含有)に対し、再度曝露したアプロチニンによって発症した。血清学的検査でアプロチニンに対するIgE及びIgG抗体が認められた。1990年から1998年の間に用いられたフィブリンシーラント100万件のうち5件のアレルギー反応が報告されている。結論として、アプロチニンによる過敏反応の頻度は10万件に対し0.5件、重篤なものは10万件に対し0.3件と極めて稀ではあるが、数週間以内に繰り返しフィブリンシーラントを使用する場合には注意を要する。1) (Beierlein et al., 2000) アプロチニンのアナフィラキシー危険性について1963年から2003年の約40年間の調査を行い、その危険性は再使用患者で約2.8%であった。アプロチニンによるアナフィラキシーは124例について61の文献に報告されており、この内11名が死亡した。再投与が3ヶ月以内に行われた患者は72%であった(53名中37名)。2) (Beierlein et al., 2005) ■引用文献 (1) Transfusion 2000; 40(3): 302-5 (link to PubMed) (2) Ann. Thorac. Surg.. 2005; 79(2): 741-8 (link to PubMed) ■Abbreviation ChemIDplus; ChemIDplus DB in TOXNET, CCRIS;Chemical Carcinogenesis Research Information System , DART; Developmental Toxicology Literature |メニューへ| |
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